アブリーゴとはポルトガル語で「隠れ家」。
有馬温泉の中心、「金の湯」界隈。 足湯でまったりするカップル、六甲山を登ったあと立ち飲みバーで一杯のむハイカーたち、白い洋館の喫茶店の前をあるく浴衣掛けの夫婦、饅頭屋の蒸器の湯気に集まる外国人客。
有馬で最も活気のあるこの界隈に、アブリーゴはひっそりとあります。 だけど、そこを通るほとんどの人は、アブリーゴには気づきません。
まさしく隠れ家が、この金の湯の足湯の界隈にあります。 ぶらり町歩きアブリーゴの前の通り「湯本坂」には有馬温泉の昔の面影が色濃く残る街並みがあります。 そこには、有馬の伝統を今に伝える店々。手焼きの炭酸せんべい屋や、松茸の香り漂う昆布屋等、そしてかつては日本国中に販売されていた「有馬筆」屋、そして利久の有馬大茶会のころから作られる竹細工屋…… 幸田露伴「まき筆日記」の風情が偲ばれます。

